上司の甘い復讐
「でも、イチャつくと飛ばされるかもしれないから、俺はいつも通りにする」
「うん……」
分かっていることだが、毎回ショックを受ける。
今の翔太さんはこんなに優しいのに、オフィスの翔太さんは別人だ。
だけど、翔太さんのもとから離されるのはもっと嫌だ。
翔太さんはまた、そっと口付けをした。
軽い軽いキス。
そして、切なげに告げる。
「ずっと瑞希といたい。
……離れたくない」
翔太さんもそう思っているんだ。
思わずにやついてしまう私に、彼はそっと告げた。
「愛してるよ、瑞希」
そしてまた、甘くてとろけるキスをくれた。