上司の甘い復讐



しばらく笑いが起きて、そして静まる。

その静寂の中、翔太さんが静かに聞いた。


「大倉、本当なのか?」



本当じゃないことくらい、翔太さんだって分かっているでしょう!!

だって私、翔太さんと……

あの夜のことを思い出し、また身体が熱くなる。

顔まで真っ赤になる。

そんな私を見て、


「どうしたの?瑞希ちゃん、真っ赤だよ?」


横山さんが心配する。

きっと、私が山村君を思って赤くなったと勘違いしているのだろう。


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