上司の甘い復讐



その事実を知ると同時に、胸がぎゅーっと痛くなる。

想像していたことだが、元カノは私よりもずっといい女だ。

私が本気を出しても勝てるはずがない。

必死で平静を装うが、心の中は泣きそうだった。



麻理子と呼ばれた巨乳美女は言う。


「翔太、この子いじめてるの!?

外で一人で泣いてたんだよ?」


いや、泣いてはいないが。



翔太さんは驚いて私を見る。

だけど色々考えて、別の意味で泣きそうな私は下を向いた。


「あんた、いつまでもそんなやりかたしてたら……本当に味方がいなくなるからね!?」


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