上司の甘い復讐
繁華街から逸れ、道もいくらか暗くなってきた。
入社してから数年歩き続けたこの道を歩く。
今日は家に帰って泣くのかな、なんて思いながらもアパートに着いた時、街灯の下に男性が立っているのが見えた。
もしかして、翔太さん?
私を心配して迎えに来てくれたの?
会いたくない、だけど、会って話をしなきゃ。
翔太さんに怒られているのは昔からだから、今さらなにも思わないと。
それよりも、麻理子さんのほうに行かないで欲しいと。