上司の甘い復讐



「ハゲ崎、妄想酷いんじゃない!?

瑞希はあんなにハゲ崎のことを嫌っているのに……彼女?ぷっ」



こんなに歳下の馬鹿な男に馬鹿にされて、翔太さんが気の毒だ。

それなのに、圭介は続ける。


「それにハゲ崎、この前可愛い子連れてたよね?」



出た。

その可愛い子が私だとは、圭介は気付いていないのだろう。

本当に気付いていないのだろう。

三年間も付き合ったのに、圭介は一体私の何を見ていたのか。



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