上司の甘い復讐


胸がきゅんきゅんうるさくて、頭が真っ白になって、ただ翔太さんの腕の中にいることが嬉しい。

圭介の存在なんて忘れていた。

翔太さんの妖術によって、世界は私と翔太さんだけになっていた。

だから圭介の冷めた声を聞き、はっと我に返った。


「うぜー」


だけど、翔太さんは圭介に、私が翔太さんのものであることを見せつけていることは何となく分かった。


「ここは危ないから、俺の家、帰ろ?」


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