上司の甘い復讐
暗い夜道を手を繋いで歩いた。
翔太さんが来てくれて良かった。
もし、翔太さんがいなかったら、私は圭介とどうなっていたのだろうか。
万が一無理矢理されていたら、翔太さんはきっと、泣きそうな顔をするんだろう。
だけど……
ちょっと待てよ。
そもそも、私が一人で帰ったのはなんで?
私はなんで今日一日中苦しかったの?
自問自答して、はっと我に返った。
「やっぱり帰る。
私、ハゲ崎の妖術で、頭狂ってたみたい」