上司の甘い復讐
私はこんなにドキドキして取り乱しているのに、周りのみんなも気になって仕方ないのに、翔太さんだけは平常心だ。
「大倉。急遽明日から京都に出張に行かないといけない。
お前、ついてこい」
ちょ、ちょっと待って!!
京都の出張について行くってことは……まさか、ホテル一緒の部屋ではないよね?
仕事だよね?
それに万が一付き合っていることがバレたら、きっと私は飛ばされてしまう。
だけど上司命令には抗えないのも事実、どうすればいいのだろう。
プライベートなら、翔太さんと一緒に京都に行きたいのに。