上司の甘い復讐
だけど……
「……は?」
翔太さんは椅子に座ったまま、麻理子さんを見上げた。
だけど想像通り、気の強そうな麻理子さんは黙っていないのだ。
「あんたはこの子がお気に入りかもしれないけど、この子はあんたに怯えているでしょう?
二人で出張に行ったら、この子は退職してしまうかもしれない。
だから……私もついていってあげるわ」
……え!?
なんでそうなるの?
余計なお世話なんだけど!!
なんてこと、麻理子さんに言えるはずもない。
そして、麻理子さんの言葉に横山さんたちも頷いているのだ。