上司の甘い復讐



私はどのくらいハゲ崎と見つめ合っていたのだろう。

まるで時間が止まったようにも、瞬時の出来事にも思えた。

ただ、ハゲ崎の妖術にかかった鼓動だけは速い。



やがてハゲ崎は立ち上がり、


「今日はもう帰りましょうか」


静かに言う。


「このままここに居続けるのも、ミキさんもしんどいでしょ?」



よく分かってるじゃん。

ハゲ崎とこれ以上いるのがしんどいよ。


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