上司の甘い復讐



恥ずかしさいっぱいでパニックを起こした私は、必死に言い訳をする。


「あ、あの!

翔太さん、整髪剤なに使ってるのかなぁって!

ハゲないように!」


「そうそう、ハゲないように」


翔太さんはそう、甘い声で言いながら近寄り……

急にぎゅっと抱きしめる。

不意に抱きしめられ、大好きな香りで満たされて、頭が真っ白になる私。

ただ、身体は熱く鼓動は速い。

翔太さんは後ろから私を抱きしめたまま、耳元で甘く切なく囁く。


「瑞希、可愛すぎ」


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