上司の甘い復讐
その瞬間、胸が熱くて爆発しそうだった。
思わずひゃっと声が出て飛び上がってしまう。
こんな私を羽交締めにして、翔太さんは耳たぶを優しく噛む。
それで私は耐えきれず変な声を出してしまう。
恥ずかしくって、顔から火を吹きそうだ。
こんな愚かな私を抱きしめながら、翔太さんは愛しそうに笑った。
私はこんなに必死なのに、翔太さんはどうして冷静なんだろう。
きっと、私の気持ちのほうが大きいのだろう。
私はこうやって、いつも翔太さんに狂わされている。