上司の甘い復讐



そんな私なんて気にもならないのだろう、


「行くわよ、翔太」


麻理子さんは翔太さんの腕をぎゅっと掴んで歩き始める。

背の高くてもちろんハゲていない翔太さんには、セクシーでナイスバディな麻理子さんがお似合いだと改めて思う。

嫉妬と劣等感が押し寄せる私は、心の中で必死に文句を言った。



何あれ、見せつけなの?

麻理子さんってやっぱり、まだ翔太さんを狙ってるの?

あんな風に触れないよね、普通。

翔太さんも何か言ってよ。

……言えよ、ハゲ崎!!


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