上司の甘い復讐



そして、こういう時にフォローしてくれるのが麻理子さんだ。


「山村君、川崎君も食べたいだろうから、取るのやめてあげて?

川崎君、大倉さんは悪気があって言ったわけではないと思うの」



そう、悪気があったわけでない。

いや、悪気はあったかもしれない。本当だったら麻理子さんに感謝しなければならないだろう。

だけど、こうやって私との違いをありありと見せつけられて、私はどんどん惨めになっていく。

麻理子さんは美人でナイスバディなだけでなく、優しくて気遣いの出来る女性だなんて。


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