上司の甘い復讐


麻理子さんの言葉に、社長さんも笑顔になる。

そして、


「たくさんあるからどうぞ。

お口に合えば幸いです」


なんて、本当にたくさんのお菓子を持ってきてしまった。

それを遠慮なく貪る山村君を見ながら、私はずっと胸を痛めていた。



完敗だ、色んな意味で完敗だ。

仕事も、女としても。


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