上司の甘い復讐



だけど麻理子さんの手前そんなこと言えるはずもなく、


「す、すみません」


弱々しく答えるのが精一杯だ。

そしてやっぱり間に入る麻理子さん。


「もう、翔太!

だからそうやってキツいことを言うの、やめなよ」


麻理子さんが止めに入ってくれるのは嬉しいが、また劣等感を抱いて嫉妬してしまう。

麻理子さんは私よりもずっと翔太さんを知っていて、デキる女だと思ってしまうのだ。


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