上司の甘い復讐



……は?

何の日か?

知るわけない。

あ、そうか、もしかしてハゲ崎、誰も気付いてくれないから寂しいのか。



「川崎さんの誕生日ですね!」


そうか、ハゲ崎は嫌われすぎて、誕生日すら祝ってもらえないのか。


「おめでとうございます」


言いたくもないけど社交辞令でそう言うと、


「テメェ馬鹿か!」


ハゲ崎はご立腹だ。

嫌な虫でも見るように顔を歪めて吐き出した。


「誕生日のはずねぇだろ、ボケ!!」


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