上司の甘い復讐



私は嫌な気持ちを掻き消すよう、ぐいっとビールを飲む。

頭にさらにアルコールが回ってくる。

こうやって一人で酒を飲む私の隣で、翔太さんは麻理子さんに聞いた。



「麻理子、お前が東京に帰ってくるとは思わなかった」


「でしょ?私が帰ってきて嬉しい?」



麻理子さんの甘い声。

そういえば、麻理子さんって翔太さんといちゃついて静岡に飛ばされたんだよね?

それに対して、翔太さんは罪悪感を持っているのだろうか。

もしかして、麻理子さんが帰ってきて嬉しいだなんて思っている!?


< 300 / 349 >

この作品をシェア

pagetop