上司の甘い復讐
私のこと、どこまで本気なの?
ーーーーーーー……
ーーーーー……
うぅ……
気持ち悪い……
頭痛い……
あれ?私、何やっているんだろう。
ガンガンする頭に手を当てながら、私は身を起こした。
私は見知らぬ部屋にいた。
清潔感のある小さい部屋には、ベッドが一つ置いてある。
このベッドの上に私はいた。
ここはどこだろう、と考えていると、ようやく出張にきていることを思い出した。
私は、翔太さんと山村君、そして麻理子さんと京都にいるんだ。
打ち合わせが終わって料亭に行き、麻理子さんと翔太さんがいい雰囲気になるから……
それで、どうしたのだろう。
私はどうしてここに瞬間移動しているのだろう。
まさか私、魔法使いではないよね?
いや、そんなはずはない。
一人で延々とツッコミをしたあと、ふと思った。
……翔太さんは?
翔太さんはまさか……