上司の甘い復讐



彼を見た瞬間にほっと安堵が押し寄せる。

麻理子さんと一緒ではないと知り、なんだか泣きそうになった。

それと同時にイラつきさえする。

私はこんなにも不安なのに、翔太さんは麻理子さんとイチャイチャして……



だが、イラついているのは私だけではなかった。

翔太さんは腕を組んだまま、暗がりの中私を見て眉間を寄せた。


「お前まで、何酔っ払ってんだ。

山村とお前をここまで運ぶのが大変だった」


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