上司の甘い復讐



「ごめんね、私は馬鹿で色気もなくってスタイルも良くなくて!!

麻理子さんに比べたら、いい女じゃないもん!」


「おい……」


「翔太さんだって、内心麻理子さんに靡いてるでしょ?

会えて嬉しいでしょ?

私なんかと付き合っているの、麻理子さんに知られたくないでしょ!!?」



声を荒げると、何言ってるんだろうと内心思った。

分かっているけど、これじゃあ負け犬の遠吠えだ。

誰が見ても麻理子さんのほうがいい女だということは、一目瞭然なのに。

嫉妬でいっぱいの私は、醜い女だ。


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