上司の甘い復讐





オフィスから外に出ると、初夏の日差しが燦々と降り注いでいた。

私の気分はこんなに暗いのに、外は明るくて気持ちいい。

こんな日に、ハゲ崎ではなくて素敵な人とデート出来たらいいのに、なんて思ってしまう。

デリカシーのないハゲ崎は、相変わらず私なんて構わずすたすた歩く。

私はその後を小走りで追う。

ハゲろハゲろと心の中で呟きながら。

そして今は仕事中、給料は我慢料だと言い聞かせる。


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