上司の甘い復讐
真っ赤な顔の私は、
「そ、そうだね」
と言うことしか出来ない。
ハゲ崎は、そんな私の手にそっと手を重ねるものだから、
「ひゃっ!!」
私はまた、心臓が止まりそうだ。
「えっ、なに?ミキちゃん照れてるの?」
そういう意地悪なことを言って欲しくない。
だって、実際に私は照れているから。
「ミキちゃんって可愛いね」
ハゲ崎はどんな気持ちで甘い言葉を吐いているのだろう。
ハゲ崎を弄ぶつもりなのに、これじゃあ私が弄ばれている。