甘さはひかえめで。


迎えに行こうと思ってくれたから、来てくれたんだ…。

もし燿が待ち合わせ場所から動かなかったら…私、どうなってたんだろう…。


燿の言う通り、男性3人の力に抵抗できなくて…何か怖いことをされてたかもしれない…。


「ありがとう、燿」

「これに懲りたらもうちょっと警戒心をだな」

「わかったってば!」


心配かけたのは申し訳ないと思うけど、心配しすぎでは!?


「……っていうか、なんだその格好は」

「え?」

「今日は先輩もいるんだぞ…」

「え、へ、変…!?
ごめん私、ファッション疎くて、トレンドもわかんないしセンスもなくて…」


やっぱり失敗だったのかって、しょげてたら


「ちが…!
他の男に見せたくない…って意味で…」

「やっぱり変ってことだ…!?」


今すぐ帰って着替えてくる!と言うと

『ばか!』と言われて腕を掴まれた。


「か、か、……っ!」

「……?」



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