甘さはひかえめで。
「……っか、
かわいすぎるから見せたくないって意味だ、バカ!!!!」
………へ…?
「変ではない?」
「変じゃない」
「よかった…」
燿の口から『かわいすぎる』なんて、絶対そのままの意味に取っちゃだめだ。
燿がそんなこと言うわけないし…
服装を褒めるための言葉。そう。うん。『似合ってるよ』くらいの言葉だ。
「………おい、
なんで顔を隠す」
「いや…えと…
せっかく服がかわいいなら、顔は邪魔かと思って…」
「んなこと言ってねぇ…って」
顔を隠していた両手を燿が掴んでくる。
必死に抵抗はしたけど、やっぱり男の子の力は強くて、あっさり剥がされてしまい。
「……なんつー顔してんだ」
照れて真っ赤になった顔をバッチリ燿に見られてしまった。