甘さはひかえめで。


「……よしOK。
グループの方も入ったね」

「うん」


LINEの確認をしていたら、

田中くんがニコニコしながら八神くんの肩をポンと叩く。


「ってことだから、
燿、結月さんと連絡とりたいならグループから登録すれば?」

「おー。そーするわ」

「え゛」


まだ私に怒ってた八神くんは、私にニコッとわざとらしい笑みを向けた。


回避したと思ったのに……

田中くん、あなたは私の味方じゃなかったのね…。


「残念だったな」

「本当に残念だよ!」


ふ、と笑う八神くん。


くっ…!せっかく昨日茜くんと作戦練ったのに!(休み時間ばっかり気にして朝は考えてなかった!)


あーあ…八神くんに連絡先知られちゃった…。

これから学校の外でも嫌がらせの日々が続くのかと思うと、ため息しか出なかった。


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