甘さはひかえめで。
その後、競技を選ぶ時間がやってきた。
バレーはプレッシャーすごいし…個人でやるなら卓球がいいな。
黒板に名前を書きに行こうと思ったら、
もう黒板に名前を書いて戻ってきた八神くんが、立ち上がろうとした私の肩をポンと叩いた。
「乃々の名前も書いてきた」
「え!!」
バッと黒板を見ると、
八神くんの言う通り、バレーのところに私の名前が書いてあった。
「勝手に…!」
「『考えとく』って言ったじゃん」
「『考えとく』って『決定』って意味じゃないですけど!?」
私にアホアホ言うけど、
八神くんもアホじゃない!?
「いいじゃん。どうせ得意な競技はねーんだろ?」
「う゛……」
そうだけどさぁ…。
でもバレー以外がよかった…。