甘さはひかえめで。


卓球にしたかったなぁと思っていたら、卓球のところには予想以上に希望者の名前が書いてあった。

卓球選んでる人多い…

人数多すぎたら他のところにバラけさせるって言ってたから…

どうせ違う競技にさせられるか…。


書き直しに行くのを諦め、大人しく席に座る。

すると八神くんが隣の席から「乃々」と話しかけてきた。


「まぁこれから体育の授業は球技大会の練習になるし、これから頑張ろうぜ」


渋ってた私を安心させようとした言葉なのかもしれないけど


「……ぶふっ!」


どうせ頑張っても無理だと言わんばかりに、八神くんは笑ってきた。


……バカにしてる。

自分が勝手に決めたくせに。無理だと思うなら同じチームにしないでよ!


「……頑張らない!!」


八神くんに言い返して、プイッと顔を背けた。


こうなったらボロボロに負けて

同じチームにしたことを後悔させてやる!


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