甘さはひかえめで。
「ところで、
───結月さんと八神くんは付き合ってるの?」
突然の明乃さんの言葉に「えぇ!?」と返したら
「ぶっ…!!」
隣で燿が『げほげほっ』とむせていた。
「燿、大丈夫?」
燿の背中をさすってあげる。
ちょうどお茶飲んでるとこだったから、変なとこ入っちゃった!?
「ごほっ……お、まえ…
突然変なこと言うな!!」
「ごめんなさい…単純に気になったから…」
明乃さんは意地悪とかで言ったわけではなくて、本当に単純に知りたかっただけみたい。
茜くんとのことも誤解してたし…案外、他人のことに興味があるのかも?
「2人、仲良いし、
結月さん、椎名くんと付き合ってないって言ってたから、もしかして八神くんなのかと思って…」
「いや、どっちとも付き合ってないです…!」
そんな、おモテになる人と付き合うとか恐れ多いし…!!
「……すぐ恋愛に結びつけんな。
おまえらみたいに一目惚れ同士で簡単にいく方が珍しいんだからな」
「えっ!!一目惚れ同士!?」
そうなの!?と明乃さんと日下くんを見たら、ふたりとも照れくさそうに頭を掻いてた。