ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん

「会いたいから、来た」



「大河原さん!
私も帰ったら電話しようとしてました」



バイトの帰り
近くのコンビニに大河原さんがいました



「この前の、皆川から聞かせてもらった」



「あー、アレですね
ちょっと、恥ずかしいな」



でも
全部私の本当の気持ち



「大河原さんずっと聞いてたって
マッキーさん言ってました」



「金払ったし、オレの自由だろ」



「やっぱりマッキーさん、売ったんですね」



「オレも好きだよ

メメが、好き

ずっと会いたくて
夏休みまで待てなかった」



久しぶりに会った大河原さん

やっぱり好きだな…って思った



「夏休みは、どこ行きますか?」



「メメは?どこ行きたい?」



大河原さん
新しいバイク買うからお金ないって言ってたな…



「私の家は、どぉですか?」



家族がいればなんとか大丈夫そう

ふたりきりより緊張しない



「メメの家?
オレは別にいいけど…
一度挨拶したいし…
メメの家族は大丈夫なの?
オレが行ってビックリしない?」



挨拶…

なんか嬉しい♡



「弟がうるさいけどいいですか?」



「あー、小学生の?3年生だっけ?」



「そーです」



「いいよ
オレんちも来る?
夏休みは親いないから紹介できないけど…」



「え!い、いないんですか?」



「うん
毎年ばーちゃんち行ってるから…
オレはバイト始めてから行ってない」



「え…えー…行ってもいんでか?」



ふたりきり???



「もちろん」



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