ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん
最近マッキーさんに彼氏ができたみたいで
今日はそのお話しです
「それでね…………」
今日はプリンアラモードのメロンの味が
しっかりします
恋バナって楽しいですね
メロンに負けないくらい甘いです
「いいな♡マッキーさん楽しそう」
「メメちゃんは?好きな人いないの?」
「んー、そーですね…
今は特にいません」
「メメちゃん、どんな人がタイプ?」
「おつかれ」
え?
頭の上から聞き覚えのある声
見上げたら
大河原さんだった
なぜここに?
口に入れたバナナの味がしなくなりました
「タイガ来たの?
誘ったら来ないって言ったじゃん」
マッキーさん、誘ったんですか???
なぜ?
「だってパフェとか
女みてーの食いたくねーもん」
じゃあ、なぜ来た?
大河原さんが私の隣に座った
え!
なぜそこ?
慌ててプリンアラモードと一緒に
思いっきり奥に詰めて座った
私の存在に気付いてますよね?
大河原さん
「で、皆川の彼氏の話は終わったの?
それ話したくてオレも呼んだんだろ」
「うん、もぉ終わった」
「ちょうどよかった」
「で、次の議題は
メメちゃんも彼氏欲しいって言うから
どんな人がタイプって話」
彼氏欲しいって言ったっけ?
「で、メメちゃん
どんな人がタイプなの?」
マッキーさんが食い気味に聞いてきた
「あ…その話はもぉ別に…」
…
私が答えないと
場が盛り下がる気がした
かといって他の話題もない
「あの、優しい人がいいです」
とにかく優しい人
「優しい人ね〜
私の彼も優しんだ♡
顔は?芸能人でいうと?」
「顔は…
特にタイプとかないですけど…
優しい顔の人が…」
とにかく目つきが悪くない人
「私の彼もどちらかというと甘い顔かな♡」
「スミマセン!
カレー、辛口で!」
隣にいた大河原さんが
急にカレーを注文した
いつも私の話なんて聞いてない
メニュー見てたんだ
「当店のカレーはフルーツが入ってますので
甘口になっております」
店員さんが来て説明した
「あ?」
怖い
睨んでる
「甘口でよろしいですか?」
「じゃあタバスコも一緒に!」
「かしこまりました」
怖い怖い怖い
「タイガ、怖いよ
店員さん怖がってたし
あの人、うちのラーメン屋に
たまに食べに来る人だよ」
「知らねーし
辛口おいてねーのが悪いんだろ!」
「メメちゃんも早く彼氏できるといいね!」
まだ引っ張るか
マッキーさん
「タイガの友達で誰かいなかった?
彼女欲しい人」
え!?大河原さんの友達?
みんな怖そう
「知らねー
なんでオレが紹介しなきゃなんねんだよ」
「いいじゃん!別に
あ、山田とかいいかな?
優しそうだし…」
「アイツはやめとけ」
「じゃあ渡辺は?イケメンだよね」
「オレはイケメンと思わねー
皆川の好みってだけだろ
オマエ、B専じゃん」
「は?私の彼氏、カッコイイし!」
「あ?知らねーよ、そんなん」
またバトル
「あの…私の話はもぉいいです」