ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん
プリンアラモードのさくらんぼは
味がしなかった
今日だけじゃない
プリンアラモードのさくらんぼは
特別おいしいわけじゃない
ほのかに甘い
それが好き
プリンアラモードのさくらんぼは
最後に食べるのが好き
大河原さんもそぉなんだ
「だから、タイガも早く
新しい彼女作ればいんだよ!」
お店の外に出ても
恋バナは続いてて…
「でもまぁ、タイガ彼女いないほうが
女子と話すしね
しばらくフリーで遊ぶのもいんじゃない?」
「なんで皆川が勝手に
オレの人生プロデュースすんだよ!」
「せっかくモテるんだから
人生楽しまなきゃ損だよ!
今度は同じ年くらいのにしときなよ!
結婚とかそーゆーの
私達にはまだ重すぎるし…」
「…」
「え…あ…タイガ、ごめん
まだ引きずってるよね」
大河原さんはきっと
彼女のことが大好きだった
無愛想なのも
彼女を一途に想ってたからで…
別れて機嫌が悪いのも
まだ未練があるからで…
「オレ、しばらく彼女とかいいわ…」
そう言った大河原さんは
一生、恋をしないんじゃないかって顔をしてた