ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん
「おいしい?」
「はい!おいしいです!」
「だよね!
たまにバイトの帰りひとりで寄るの
パフェもおいしいけど
プリンアラモードもオススメ!」
「今度食べてみます!」
「また今度誘ってもいい?」
「はい!誘ってください」
「バイト、慣れた?」
「んー…だいぶ…
まだ助けてもらってばっかりだけど…
みんな優しいし…」
「え?みんな?…ではないよね?」
「…え?」
「アイツ!タイガ最悪じゃない?」
「あー…大河原さん…
いつも私ができないから悪くて…」
「特に清水さんに冷たいよね!
ホント、ムカつくわ!
黒いマスクなんかしてると
更に目つき悪くてカンジ悪い」
皆川さん
ちゃんとわかってる
そぉ特に私にはキツい気がする
「皆川さんとは、よく喋ってますよね
さっきも…」
「あー、同級生だからね」
「え!?」
「中学から一緒で同じ高校」
「え?皆川さんて、私の1個上って…」
「うん、高2」
皆川さんがピースした
「同じって…大河原さんも…」
「高2」
ダブルピースVV
え、じゃなくて、…え?
「22歳ですか?」
「誰が?」
「大河原さん」
「だから、ふたりとも高2
17歳
タイガ、誕生日まだだから16歳か…」
「私も今年16歳です」
「うん、そうだろうね」
「え…大河原さんと私
たいして変わらないんですね」
「ハハ…変わらないよ
タイガ背高いから大人っぽく見えるけど
中身ガキだよ
学校だとめっちゃはしゃいでるし…」
「あの大河原さんが?」
「大河原さんなんて呼ばなくていいよ
あ!私も清水さんのこと
メメちゃんて呼びたかったんだ
芽々(めめ)ってかわいい名前って思ってて」
「ホントですか?嬉しい」
「じゃ、私も真希(まき)
マッキーでいいよ!」
「え、なんかいきなり呼びにくいです」
「敬語もいいからね」
「でも…」
「徐々にね」
「はい!
マッキー…さん」
「ハハ…ま、いっかー」