ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん
5月になりました
今日はちょっと肌寒くて
ラーメン屋さん大繁盛です
「オレ持っていくからいいよ」
「え、でも…」
「さっきヤケドしただろ
早く冷やせ」
さっき大盛りの麺を出す時
器が重くて指がピリピリしてる
なんで大河原さんわかったんだろう?
「大丈夫です!私出しますから!」
「いいから、冷水で冷やせ
麺のびるからオレの言うこと聞け!」
怖い
相変わらず大河原さんは怖いです
「タイガ!
店出る時はパタパタ歩くなっつったろ!
オマエ目つき悪いのに
ダルそうに歩かれると店の雰囲気悪くなる」
奥で手を冷やしてたら
大河原さんが店長に怒られてるのが
聞こえてきた
大河原さんは一見(や、二見も三見も…)
強面だから
表に出て接客することはあまりない
私のせいで
大河原さん怒られちゃった
「あれ?メメちゃん手、ヤケド?」
「あ、マッキーさん
大したことないんですけど念の為…」
「無理しないでね!
重たかったらタイガに頼めば
アイツ出してくれるからね」
頼めるわけない
「でも店長にさっき怒られてて…」
「いつもダルそうに
サンダルパタパタならして歩いてるからね
何回注意されても直す気ないからね
でもあのちょっと悪そうなカンジ
好きな女の子いるんだよ
たまにタイガ目当てに来てるお客さんいる」
へー…そんな人いるんだ
「私は無理です
怖いです」
「私も無理!タイガは絶対ナイ
ハハハー…」