ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん

大河原さんの彼女がバイト先に来ました

現在は元彼女ですが…



マッキーさんの言うように
前にこのお店で働いていたようで

今日は店長に会いに来たそうです



「お疲れ様です
忙しいところに来ちゃってごめんなさいね
おじゃましました」



「お疲れ様でした」



綺麗な大人の女性

高そうな化粧品の匂いがする



「あ、もしかしてアナタが皆川さん?」



帰り際
戻り気味に私に話し掛けてくれた


残念ながら皆川さんではありません



「皆川さんは、今日お休みです」



「そぉなんだ
タイちゃんの同級生って聞いてたから
アナタかなーって…」



タイちゃん…?


大河原さん
タイちゃんて呼ばれてたんだ


やっぱり年上の女性だ



「私は大河原さんの1個下で
まだ未熟なので
いつも大河原さんにはお世話になってます」



怒られてます



「あ、アナタが最近入って来た人?
タイちゃんが猫みたいなヤツって言ってた」



猫…



「はい…
大河原さんの家の猫に似てるみたいで…」



「あー、チビね!
拾って来た時かわいかったけどね
今はデブ猫になっちゃって…
アナタの方がぜんぜんかわいいわ」



「それは、ありがとうございます」



デブ猫よりかわいいって
褒められてるのかわからない



チビを知ってるんだ


大河原さんの家に行ったことあるんだ


あるか…
彼女だもん



「じゃ、頑張ってね!」



「はい」



好きな人の彼女だった人と話した

ずっとドキドキしてた



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