ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん
「オマエのせいで
ぜんぜん勉強できなかった」
大河原さんと付き合うことになって
カラオケを出ました
「私のせいですか?
大河原さん、いつからテストですか?」
「明日」
「え!明日!?」
「オマエのテスト終わったら
遊園地連れてくから…」
「ホントですか?
テスト頑張らなくちゃ!」
「そんな楽しみ?」
「はい!楽しみですよ
だって彼氏と遊園地って…」
彼氏…
大河原さんが私の彼氏
自分で言って恥ずかしくなった
「なんかまだぜんぜん実感ないです
ホントに付き合ってますか?私たち」
「付き合ってるよ」
ーーー
大河原さんが急にかがんで
私の口に当たった
え…
今のは…キス、ですか?
「今のは、なんですか?」
「実感したか?」
やっぱり…キス
前の彼氏とは
キスのタイミングが合わなくて別れたのに…
大河原さんてスゴい!
もぉクリアできた!
さすが上級者
尊敬
神
「まだ…実感してないです
もっとしてください!」
「あ?アホか?オマエ」
「いいじゃないですか!
もう1回してください!」
「してくれって言われてするのって
スゲー恥ずいわ」
大河原さんも恥ずかしいなんて
思うことあるんだ
かわいいとこあるじゃん♡
「じゃあ、今日はコレで我慢します」
「オマエって
結構大胆なんだな」
「え!そんな!
好きだったらしてほしいって思うのが
普通ですよ!」
「思うけど言わねーだろ、普通」
「そーですか…」
前の彼は
そーゆーのがプレッシャーだったのかな?
「ちなみにキスしたの何回目?」
え…
1回目ですけど…
初キス
ファーストキスです
「そ、そーゆーの普通聞かなくないですか?」
「だいたい今の反応でわかった」
「そんなの知ってどーするんですか?」
またからかう気だ
恥ずかしいけど初めてです
上級者の大河原さんとは
どーせ違います
「オレが初めてならいいな…って思ったから」
「初めてです」
「へー…そーなんだ」
「あ、今の誘導尋問てヤツですか?」
「オレ、警察じゃねーから
オマエが勝手に言ったんだろ」
「あー、ひどいです!」
「正直に答えたからご褒美」
ーーーーー
大河原さんのキスのタイミングは
きっと最上級者なのでは?
私たち
さっき付き合ったばっかりですよ
それなのに
もぉ2回もキスしました
「大河原さん、大好きです」
「そんなまっすぐ言われると、照れる」
「キスしてくれたから
ご褒美です!」