私、修道女になりたいのですが。。。 ー 悪役令嬢のささやかな野望?
6,ずっと一緒に
「……不思議、すごく落ち着く」
手の中の指輪をじっと見つめる。
それはアレックス様のエメラルドの指輪。
「皇太子殿下がはめる物だからかな。なにか力が宿っているような気がする」
アレックス様に守られているみたい。これなら朝起きても、夢じゃないってすぐにわかる。
だって今でも信じられないんだもの。アレックス様と思いが通じ合ったなんて……。
きっと明日は素敵な日になる。
運命から逃げるのではなく、前向きに生きていこう。
手の中の指輪をギュッと握って目を閉じると、部屋の外が騒がしくなった。
何事?
気になって指輪を左手の中指に一旦はめると、ベッドを出て部屋のドアを開けた。すると、グレースと誰か女性が揉めている。
「こんな夜更けにどうしたの?」
グレースと一緒にいるのはシャーロット付きの侍女だった。
「マリア様、すぐに屋敷にお戻りください。シャーロットさまが大変なんです」
シャーロットの侍女が慌てた様子で訴えるので、落ち着いて答えられるようゆっくりと尋ねる。
「なにがあったの?」
「シャーロット様が毒を飲まれて……意識を取り戻さないんです」
シャーロットの侍女の言葉に動揺を隠せなかった。
「どうして毒なんか?」
手の中の指輪をじっと見つめる。
それはアレックス様のエメラルドの指輪。
「皇太子殿下がはめる物だからかな。なにか力が宿っているような気がする」
アレックス様に守られているみたい。これなら朝起きても、夢じゃないってすぐにわかる。
だって今でも信じられないんだもの。アレックス様と思いが通じ合ったなんて……。
きっと明日は素敵な日になる。
運命から逃げるのではなく、前向きに生きていこう。
手の中の指輪をギュッと握って目を閉じると、部屋の外が騒がしくなった。
何事?
気になって指輪を左手の中指に一旦はめると、ベッドを出て部屋のドアを開けた。すると、グレースと誰か女性が揉めている。
「こんな夜更けにどうしたの?」
グレースと一緒にいるのはシャーロット付きの侍女だった。
「マリア様、すぐに屋敷にお戻りください。シャーロットさまが大変なんです」
シャーロットの侍女が慌てた様子で訴えるので、落ち着いて答えられるようゆっくりと尋ねる。
「なにがあったの?」
「シャーロット様が毒を飲まれて……意識を取り戻さないんです」
シャーロットの侍女の言葉に動揺を隠せなかった。
「どうして毒なんか?」