先輩、いつ振り向いてくれますか?

Prologue


私は今日もまた、先輩に会いに行く。


「秀先輩、好きです。そろそろ付き合ってくれませんか?」

『やだ』


こう断れるのも慣れてきた。

でも諦めない。

一目惚れなんて初めてだし、しかも1年間というタイムリミット付きならば、さらに頑張らねば。


入学式で会った先輩、あんなに優しかったのにな。

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