完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
「あ、えっと、学校の近くで泣いている小学生の子がいて。ケガをしていたので、手当てをして小学校まで送り届けていたら、この時間になってしまいました」
きちんと事実を言ったけど、先生はなんだか納得していなさそう。
「そうなのね。けど、最近嘘をつく生徒が多いから」
「俺はその話、本当だと思いますよ。まず更科さんが嘘をつくと思えないので。これは俺が日々生徒会で一緒に仕事をしているからわかることです」
会長がわたしをかばうように目の前に立って、そう言ってくれた。