完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
歩くの禁止って言われて、わたしはいま会長におんぶされてるわけです。
「百葉ちゃんは無理して大丈夫って言う癖があるから」
「こ、今回はほんとに大丈夫ですよ」
「俺にはもっと甘えてくれたらいいのに」
会長の背中は、すごく大きくてあたたかい。
普段こんなふうに触れることがないから、わからなかったけど。
それに力があって、筋肉だってあって……わたしとは違う――男の子なんだ。
「会長に甘えるなんて……そんなおこがましいことできません」
「俺からのお願いなのに?」