完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



「む、むりですよ……っ。今おんぶしてもらってるのも、恥ずかしくて……っ。おろしてほしいです」


「おとなしくしてないと変なところ触るよ」

「へ、変なところ……!?」


「たとえば百葉ちゃんの太もも――」

「わわっ、わかりました! ちゃんとおとなしくしてます……っ!」


結局、会長にうまく丸め込まれちゃう。

でも、わたしをおんぶして歩くのつらくないかな。


「お、重くないですか……?」

「むしろ軽すぎて驚いてるよ。もっと俺に身体あずけてくれていいのに」


首だけくるっとこっちに向けて、ばっちり目が合った。

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