完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



「な、なんで家に来ちゃうんですかぁ……」


「せっかくだから、お母さんに挨拶しておこうと思ってね」

「あ、挨拶?」


「百葉ちゃんの彼氏ですって」

「っ!? か、彼氏!?」


「あれ、違った?」

「違うどころか、いつからわたしの彼氏になったんですか!?」

「まあ、細かいことは気にせずにね」


これは家に帰ったら、お母さんに質問攻めされること間違いなし……。


「それよりさ……今日の百葉ちゃんもっと可愛いね」

「へ……?」


「私服姿とか新鮮だし。それに今日はメガネじゃないんだ?」

会長が、ひょこっと顔を覗き込んでくる。


「休みの日はいつもこんな感じなので」


「そっか。じゃあ、今日はずっと俺が可愛い百葉ちゃんを独占できちゃうね」

「っ!? あのっ、手……っ」

左手がスッと取られて、つながれた。


「デートだから、つなぐものでしょ?」

「は、恥ずかしいです……」


「いつももっと恥ずかしいことしてるのに?」


「し、してません……!」


こんな調子で、1日会長と一緒なんて大丈夫かな。

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