完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



* * *


「ここのホテルで合ってるんでしょうか」

「そうだね。さあ、いこっか」


噂には聞いてたけど、ものすごい高級そうなホテル。

なんだかとんでもない場所に来てしまったような。


というか、わたしだけ場違い感すごくないかな。


今さらながら、心配になってきた……。


「わたしこんなに高そうなところ来たことないです……」

「まあ、ホテルってこんな感じの雰囲気だからね」


会長は、はじめて来たとは思えないくらい余裕そう。

しかもびっくりしたのが。


「そ、昊芭様!? 本日はご予約か何かありましたでしょうか!?」


ホテルの人が、会長を見るなり驚いた様子で駆け寄ってきてる。


「あ、いや今日は会食とかじゃなくて、彼女とデートなんです」

「では個室をご用意いたしましょうか?」


こ、個室……!?

いきなり来たのに、そんなすんなり取ってもらえるものなの……!?

< 147 / 211 >

この作品をシェア

pagetop