完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
* * *
「ここのホテルで合ってるんでしょうか」
「そうだね。さあ、いこっか」
噂には聞いてたけど、ものすごい高級そうなホテル。
なんだかとんでもない場所に来てしまったような。
というか、わたしだけ場違い感すごくないかな。
今さらながら、心配になってきた……。
「わたしこんなに高そうなところ来たことないです……」
「まあ、ホテルってこんな感じの雰囲気だからね」
会長は、はじめて来たとは思えないくらい余裕そう。
しかもびっくりしたのが。
「そ、昊芭様!? 本日はご予約か何かありましたでしょうか!?」
ホテルの人が、会長を見るなり驚いた様子で駆け寄ってきてる。
「あ、いや今日は会食とかじゃなくて、彼女とデートなんです」
「では個室をご用意いたしましょうか?」
こ、個室……!?
いきなり来たのに、そんなすんなり取ってもらえるものなの……!?