完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



「うぅ、お兄ちゃんもう嫌い……! それ以上話広げないで……っ!」


「ははっ、悪かった悪かった。百葉が男の子とデートなんて珍しいから、気になってな?」


「デートじゃないのに……」

「それに、そのヘアピン。プレゼントしてもらったのか?」


「っ!! こ、これは……!」


「百葉はほんと嘘つけないなー? お兄ちゃんは、そのヘアピンすごく似合ってると思うぞ?」


クスクス楽しそうに笑って、お兄ちゃんは洗面所を去っていった。

いつも通り髪をふたつに結んで。


ただ……いつもと違って、サイドにさりげなく神楽くんからもらったピンをつけてみた。

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