完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



全身の力がぜんぶ抜けちゃう……。

意識も少しクラクラする中……。


神楽くんが優しく笑ったのが見えて。


「俺があげたやつ……つけてくれてるんだね」


わたしのサイドの髪を、すくいあげるように触れてきた。


「……やっぱり百葉ちゃんにすごく似合ってる」


神楽くんの言葉は甘くてずるい。

いつも言えないことが、口からこぼれてしまいそう。


意識がボーッとしてるせい。

ぜんぶ熱のせい――。


「神楽くんからプレゼントしてもらえたのが、すごくうれしくて……っ」


甘い熱に流されて、本音がポロッとこぼれてしまう。

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