完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。



「百葉ちゃんは俺をどこまで翻弄する気なの?」


熱っぽい、少し切羽詰まったような表情が見えたのは一瞬……。


「もう知らない――そんな可愛いこと言われて我慢とか無理だよ」

「んん……っ」


顎をクイッとつかまれて、唇が重なった。

前にキスしたときよりも、ずっと甘い……。

感情を押し付けるようなキス。


「はぁ……っ、あまっ……」

「ぅ……ん……んん」


ずっと唇が塞がれたままで苦しいのに。


唇から伝わる熱にどんどん溺れて、抜け出せなくなる。


こんなに身体が熱いのは、伝染してきた熱のせい……にしたい。

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