完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
これは確実に会長が意味をはき違えてる……!
「あ、それじゃあ、今は俺が更科さんを助けてあげる番だ?」
「え?」
「それ重たいでしょ? 俺が運ぶよ」
「会長はお忙しいと思うので」
「いいから遠慮しないで。どこに運んだらいいのかな?」
なんとプリントぜんぶが会長の手に。
わたしひとりでも大丈夫なのに。
「更科さん?」
「あ、えっと、英語準備室までお願いできますか。わたしも一緒に行きます」
さすがに会長にぜんぶ任せちゃうのはよくないし。
こうしてふたりで英語準備室へ。
無事に先生にプリントを渡して、あとは教室に戻るだけ。