完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。


「15分くらい……でしょうか」

「そう。じゃあ、俺がいつも生徒会室の施錠をしてるから待ってるよ」


「い、いえいえ、大丈夫です……! 今日はわたしが施錠して帰ります」

「いいよ、遠慮しなくて」


うぅ、なぜ引き下がってくれないの……!


「す、すみません。15分は嘘です……」


「だろうね。さっき花森さんが帰るときも、すぐに終わるって言ってたのに、全然終わってなさそうだもんね」


ギクリ……。

もしや、会長にはすべてお見通しなんじゃ。


「何があったのか言ってごらん。俺も手伝うから」


「う、や……何もないです」

「俺は百葉ちゃんの作業が終わるまで帰らないからね」

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