完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。
会長は甘くて策略的。
もうすぐ夏休みを迎える7月上旬。
今日はどうやら、ホームルームの時間を使って席替えをするみたい。
クラスの代表の子が、まとめ役で進行していくんだけど。
本来ならクジ引きの予定だったのが。
女の子たちが、ものすごい盛り上がってるようで。
「席はクジ引きじゃなくて自由でいいじゃん! だとしたら、わたし神楽くんの隣がいい~!」
「それならわたしも!!」
「あっ、ずるい! わたしも神楽くんの近くがいいのにっ!」
会長の隣の席が争奪戦になってる……。
クラス内のほとんどの女の子が、会長か雪峰くんの隣がいいって揉め始めちゃってる。
「神楽くんたちの人気すごいわね。これはしばらく決まらなさそうね」
「わたしは塔子ちゃんと近くだったらうれしいなぁ」
「あら、可愛いこと言ってくれるじゃない。わたしも百葉と近くだったらうれしいわ」