来世なんていらない
夏休みが終わって、授業が始まると、私達のクラスはもっと忙しくなった。
放課後には演目チームは龍を持っての本格的な練習、小道具、骨組みチームは夏休み中に作業はほとんど終わっていたけれど、私達が練習中に破損させてしまった龍の補正、学年、更には学校全体での体育祭の予行演習と大忙しだった。
多めに準備していた鱗はみるみる減っていって、夏休み中はあんまり参加出来なかった人達も総動員で最終調整に追われた。
「では皆さん!明日はいよいよ体育祭、本番です!」
金曜日の終礼の時間。
担任も含め、お祭り前の興奮に似た雰囲気が教室にはあった。
「九条さん、みんなにお話しておきたいことはある?」
担任に促されて、椅子から立ち上がった。
「皆さん。本当に、本当にありがとう。私が伝えたいことはそれだけです。明日はめいいっぱい楽しみましょう!」
クラス中からワッと声が上がる。
肌でビリビリと感じる熱気。
感じたことの無い団結感。
そこに私も居る。
間違いじゃない。
私もこのクラスの一員なんだ。
そう思えただけで、私はもう最高だった。
放課後には演目チームは龍を持っての本格的な練習、小道具、骨組みチームは夏休み中に作業はほとんど終わっていたけれど、私達が練習中に破損させてしまった龍の補正、学年、更には学校全体での体育祭の予行演習と大忙しだった。
多めに準備していた鱗はみるみる減っていって、夏休み中はあんまり参加出来なかった人達も総動員で最終調整に追われた。
「では皆さん!明日はいよいよ体育祭、本番です!」
金曜日の終礼の時間。
担任も含め、お祭り前の興奮に似た雰囲気が教室にはあった。
「九条さん、みんなにお話しておきたいことはある?」
担任に促されて、椅子から立ち上がった。
「皆さん。本当に、本当にありがとう。私が伝えたいことはそれだけです。明日はめいいっぱい楽しみましょう!」
クラス中からワッと声が上がる。
肌でビリビリと感じる熱気。
感じたことの無い団結感。
そこに私も居る。
間違いじゃない。
私もこのクラスの一員なんだ。
そう思えただけで、私はもう最高だった。